山形県内、障害者雇用が過去最高を記録!法定雇用率も超える

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~ 県内の民間企業の雇用障害者数は過去最高を更新、かつ、実雇用率が法定雇用率を上回るのは6年ぶり ~(山形労働局)

山形県では、最近になって2023年度の障害者の雇用に関するデータが明らかにされました。この報告によると、県内の企業や公的な組織で働く障害を持つ人々の数が、記録的な高さに達しています。特に注目すべきは、民間企業で働く障害を持つ人々の割合が、法律で定められた基準を6年ぶりに超えたことです。

この調査は、山形労働局によって実施され、県内のさまざまな組織における障害者の雇用状況についてのデータが集められました。日本では、障害者雇用促進法に基づき、企業は全体の従業員に占める障害者の割合を一定以上に保つことが求められています。この法律には、民間企業に対しては2.3%の割合が定められています。

2023年のデータによると、民間企業における障害を持つ従業員の数は3,296人に上り、これは前年度の3,106.5人から増加しています。実際の雇用率は2.31%となり、これは前年の2.18%からの上昇を意味します。また、法定雇用率を達成している企業の割合も57.2%に達し、前年の54.3%から向上しています。

公的機関の場合、山形県と山形県教育委員会を含むすべての機関が法定雇用率を満たしています。さらに、市町村の機関では、51機関中43機関がこの基準を達成しており、その割合は84.3%になります。地方独立行政法人においても、対象となる3法人全てが100%法定雇用率を達成しています。

このような成果は、山形県内で障害を持つ人々の就労支援と受け入れが進んでいることを示しています。これは、社会全体で障害者の雇用に対する意識が高まり、企業や公的機関が積極的に取り組んでいる結果と言えるでしょう。

山形県の障害者雇用が示す、労働市場へのポジティブな変化

山形県における障害者の雇用状況が示す労働市場への影響は、多方面にわたります。まず、障害者の雇用数が過去最高を更新し、法定雇用率を上回ることは、障害を持つ人々に対する就労機会が増加していることを意味します。これは、障害者が社会に積極的に参加し、自立した生活を送るための大きな一歩です。また、企業や公的機関が障害者雇用に積極的に取り組むことで、社会全体の意識改革が進み、障害者への偏見や差別が減少する可能性があります。

労働市場においては、障害者の雇用が進むことで、多様な才能や能力を持った人材の活用が進みます。障害を持つ従業員は、特定の技能や独自の視点を持っており、これが組織のイノベーションや問題解決に貢献することがあります。さらに、障害者を積極的に雇用する企業の姿勢は、顧客や社会からの評価を高め、企業のブランドイメージ向上にもつながります。

また、法定雇用率を上回る企業が増えていることは、障害者雇用に向けた支援体制や働きやすい環境作りが進んでいることを示しています。これは、労働市場全体での働き方の多様化や、ワークライフバランスの重視といったトレンドにも合致しています。企業が障害者雇用に関する知識や理解を深め、適切な支援を提供することで、障害者だけでなく、高齢者や子育て中の人など、さまざまな背景を持つ人々の就労支援にもつながります。

山形県内で障害者の雇用が進むことは、社会の包摂性を高め、多様な人材が活躍できる労働市場の実現に貢献しています。これは、地域経済の発展にも好影響を与え、持続可能な社会づくりに向けた重要なステップと言えるでしょう。

「令和5年 障害者雇用状況の集計結果」はこちら

⇒ 詳しくは山形労働局のWEBへ

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